TAMEOのフェラーリ643のメタルキットを作る
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メタルキットの作り方が分からないと言う人もいますが、やってみると以外に簡単
昔作ったことがあるメタルキットを10年ぶりぐらいの久しぶりに作成する。まず初めは1/43スケールのTAMEOのフェラーリ643です。マクラーレンのMP4/6ととても良く似た車体で、これまでのフェラーリのボディデザインとは違う車に仕上がっています。
メタルキットを作るのが難しいとか、作り方が分からないと言う人もいますが、バリが多いのと、塗装の前にメタルプライマーを使うことと、接着にハンダやエポキシ系接着剤を使う以外は、プラモデルとそんなに大きな違いは無いと思います。パーツの寸法が合わないこともあるので、ハンダで伸ばしたり、ヒケをパテで盛ったりもします。拘れば、手を掛けるところは多くありますが、ストレートに組んでもそれなりの仕上がりになります。
TAMEOのキットはかなり出来が良いので、大きな修正はしなくてもある程度美しいモデルカーが作れます。
ドライブシャフトとサスペンションアームの穴を空ける
ドライブシャフトとサスペンションアームは当たりの部分が凹んでいるだけなので、ドリルで穴を空けます。穴を空けないとサスペンションアームを差し込むことが出来ませんので、必ず空ける必要があります。
ボディとアンターフロアが密着していません。どこかが当たっているので、当たっている部分を削って、上手く合うようにする必要があります。この辺もプラモデルには無い部分で、当たっている部分を探して正しく合うようになるのも楽しいところです。
サスペンションアームにハンダを盛る
左側が元々のエッチング。右側がハンダを盛ったサスペンションアームです。エッチングのままだと、サスペンションアームの断面が長方形になり、ペラペラになってしまうので、膨らみを出すためにハンダを盛って成形します。仮組みの前に成形しておかないと、仮組みの後にヤスリ掛けをしてサスペンションアームに力を加えてしまうと、仮組みで決まった位置関係が狂ってしまうので、仮組みの前に行います。
盛ったハンダをヤスリで削って、僅かな膨らみを再現します。
仮組み完了
フロントウイングがちょっと後ろ上がりだったけど、何とか仮組も完了。仮組みは瞬間接着剤で組みます。仮組みが終わったら、アセトンに浸して、再度バラバラにして、本格的に作成に移ります。
インダクションポッドを貫通させる
インダクションポッドが浅いので、ドリルで貫通させる。リューターにドリルを付けて貫通させて周りもそのままドリルで広げました。アバウトに彫っただけなので、細部の修正は後日。一番問題なのは、ラジエターダクトです。
ラジエターダクトを貫通させる
ラジエターのエッチングパーツを裏側から取り付けるために、ラジエターダクトをドリルで貫通させた。この後は、インダクションポッドと合わせて、棒ヤスリで少しづつ削って、削り過ぎた部分はエポキシパテで修正する。塗装した後に後ろ側からラジエターを貼り付ける予定。
NACAダクトを埋め込み
ジョーダン192のエッチングの加工を依頼した時のデータにNACAダクトも入れておいたので、そのパーツを埋め込みました。リューターで穴を掘り、そこにNACAダクトをエポキシパテで取り付けました。プラモデルよりも、実車に近付けるための変更が可能なのもメタルキットの魅力です。
塗装
サーフェイサー吹付け
サーフェイサーを吹き付けしました。かなり表面に凹凸があるので修正が必要です。インダクションポッドの上の穴も追加しました。サーフェイサーを吹くと、それまでには分からなかった、表面の凹凸がはっきり分かりますので、ヤスリで削ったり、ビン入りのサーフェイサーを使って凹みを修正して、表面を整えます。
ピンクサーフェイサーを吹き付け
ピンクサーフェイサーを吹き付け。ボティカラーがレッドなので、ホワイトサーフェイサーでは無く、ピンクサーフェイサーを吹きます。まだ少し表面を整えないといけない。塗装は、スプレー缶を使うと、とても厚く塗料が乗るので、仕上がりがボッテリとした感じになるので、エアブラシで最小限の塗料で塗装するのがシャープに仕上げるコツです。
レッドを吹き付け
Mr.COLORの158番、スーパーイタリアンレッドを吹き付け。砂吹きのようなザラザラな塗装になってしまいました。もう少し薄めた方が良かったか?
薄めて再度吹き直し
プラカラーを薄めて、再度エアブラシで拭き直しました。うすめ液で、下地まで落として、下地からやり直しました。キレイな光沢が得られました。ウイングをセミグロスブラックで塗るか、グラファイトブラックで塗るか迷っています。
ウイングの接着
フロントウイングの接着
フロントウイングの接着です。両面テープを少し汚して接着力を弱めて、真鍮ボックスに貼り付けて、翼端板を真鍮ボックスに張り付けてフロントウイングを接着します。1パーツずつ慌てずに作業することが重要です。
リアウンイグの接着
粘土にウイングを固定して、翼端板と慎重に位置合わせをした上で接着します。スリットから入れるウイングは大きいパーツの接着後に挿入して接着します。
リアウイングも真鍮ボックスに両面テープを貼り付けて接着しました。一番下のウイングが若干傾いていますが、両端を接着していないので、後で調整します。
粘土に水平のウィングを仮置きして、翼端板を貼り付けすると上手く行きました。
デカール貼り付け
テカールを貼りました。この後ボディーにクリアーを吹いて、研ぎ出しした後にセミグロスブラックを塗装します。