1/43 ジョーダンヤマハ192エッチングの作成
目次
インレタを真鍮板に写す
インレタを真鍮板にマスキングテープで固定して、圧着する。とても細い線があるので、エッチング液に浸して腐食させても残るのか心配もありますが、これでやって見ます。裏側の位置決めのためのドリル穴を空けて裏側も写します。
エッチング液で浸食させる
鍋にお湯を入れて、ジップロックに真鍮板とエッチング液を入れて、40℃に保ちます。
インレタでマスクする部分がエッチング中に剥がれます。剥がれた部分は油性マジックで塗って再度エッチング液に浸します。エッチングを途中で中断する時には、重曹液に真鍮板を浸して浸食を中断し、水道水で洗い流します。
かなり細くなったが何とか出来た
完全に腐食が進んで、貫通した状態にはなっていませんが、残っている部分は、ピンセットで割れる程なので、とりあえずこれで良しとしましょう。
しかし、予想していた以上に細くなっている部分があるので、もう少し試行錯誤してみないといけないかも。
途中でドリルで穴を空けて浸食させてヤスリで削る
何回かやって見てコツが分かって来た。完全に侵食させて貫通させようとすると、細いパーツが溶けてしまったり、折り曲げる部分が外れてしまったりするので、ある程度浸食したところで、一旦、重曹液につけて、浸食を止めて、浸食させる部分をドリルで穴を空ける。そして、もう一度浸食させて、ある程度穴が繋がったら、残りはヤスリで削るのが確実だと思います。
0.5mmの真鍮板ではとても脆い
0.5mmの真鍮板にインレタを映して、エッチング液に浸して浸食させましたが、上記の画像のように完全に貫通させない状態で、ヤスリ掛けをするとサスペンションアームがポロポロと折れてしまいます。インレタで浸食しない部分を隠していても、サスペンションアームのような細いパーツの場合、インレタで隠して上から浸食されますが、下へ浸食が進むと、インレタの下の部分は内側にも浸食が進むので、とても脆くなってしまうのだと思います。0.5mmでは薄すぎるのか?。
すでにエッチング済みのものは、サスペンションアームにエポキシパテを盛って、強度を増して、ヤスリで削って成形して見ようと思います。折り曲げる部分もポキッと折れるような気がしますのので、エポキシパテが少し硬化したところで折り曲げしてみましたが、やはりかなり脆くて、ポロポロと折れます。
エッチングについては、ネット上にも色々情報がありましたが、完全に貫通させる両面エッチングの情報は無く、それでもと思ってチャレンジして見ましたが、かなり難しいです。
これでもダメなら、業者に依頼することも考えて見る必要があります。実際に業者に見積もり依頼もしてみましたが、1つの業者さんからは、細か過ぎて無理との回答でした。タメオやBBRなどでも同様のエッチングを作成しているので、必ず作成可能な業者があると思いますが、どこが可能なのかホームページを見ていても分からない。
業者に発注する
エッチング液で、浸食させる方法を自分でやると、残したい部分も脆くなって、使い物にならないので、プロに依頼しようと思って、業者に見積もりを依頼しました。最初に問い合わせた業者では、データが細か過ぎで対応出来ないとの回答でしたが、2件目の業者が対応可能との返事でした。
実際の制作に当たっては、データについての細かい打ち合わせが必要との回答でしたが、とりあえず、作成出来る業者が見つかって良かったです。
0.5mmの真鍮板にエッチングするのですが、ツナギの部分は、片方のデータに集めること。ツナギの太さは0.5mm以上にして、データのズレが無いようにとのことでした。微妙なズレの修正やツナギ部分を片面に集めて、ツナギの太さを0.5mmに修正しました。さらに、現状のデータではツナギ部分が欠落する恐れがあるので、板厚を0.4mmにしてはどうかとの提案があったので、0.4mmで作成することにしました。
他の業者のホームページでは、板の厚さの60%無いと、消えてしまうと記載されていたので、0.3mmにしていたのですが、0.5mmとのことでしたので、修正しました。
このデータでエッチングしてもらうことになりました。完成が楽しみです。これでようやく前に進めます。
エッチングが完成
エッチングの現物が届きました。株式会社ことぶきさんに依頼しました。素晴らしい出来上がりに感動します。
ステアリングアクスルが薄いので洋白線を貼り付け
0.1mm×0.5mmの洋白線をステアリングアクスルの幅に切断
洋白線をエポキシ接着剤で貼り付け
薄く弱いステアリングアクスルを洋白線で補強しました。
サスペンションアームにハンダを盛る
サスペンションアームの断面が楕円になっているのを再現するためにハンダを盛りました。この後、ヤスリで削って形を整えます。